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杉の子会だより 第11号2002年(平成14年) 4月発行 2月末から一週間「福井県育成会のマレーシア、ペナン島の旅」にたまきと2人で参加しました。朝早く 日本を発って、ペナンについたのは夜の9時頃でした。3日目にACE(アジア地域福祉と交流の会)の中澤先生(元厚生省福祉専門官)の案内で下記の4ヶ所を 見学および交流させていただきました。
センターで働く人々はとても明るく陽気で、交流会では思わず私たちも童心に帰り 一緒に遊んでしまいました。マレーシアでは、まず本人の意思を尊重して、 仕事にしても全部の種類をさせてその上で自分に合ったものをえらばせるということが 徹底されていました。また建物には無理な金をかけずにその分たくさん作って 障害のある人も当たり前に働き暮らせるようにとのことで、この資金は寄付金で まかなわれていました。 ここではみんなで助け合おうという精神があり、日本には 自助・互助・公助が先になり一般の人は関係ないという考え方があり、マレーシアに とって日本は手本になりにくいと痛いところをつかれてしまいました。 私は日本では親亡き後を心配しますが、こちらではどうのように考えて おられるかと質問したところ、マレー系の人々は障害を持った子もアラーの神から 授かった大事な子供という考えで、親が亡くなっても兄弟・親族で面倒を見るから そんな心配はないと言われました。その通りだと思いました。 施設見学以外は観光でしたが夕方4時頃ホテルに帰ってくるとたまきはプールへ直行。 イギリス人がたまき達と毎日一緒に遊んでくれて、帰る日には見送りに来てたまきに ぼうしをプレゼントしてくれました。ホテルや町で会う外国の方々は気さくに声を かけてくれます。たまきもそれにこたえて「オゥ!サンキュー!」なんて言っていました。 言葉はわからなくても身振り手振りで心は通じます。理事長さんを始め参加された皆さんと いろいろな話をして、仲良くなれたことや、中澤先生の「さあ、これからやるぞ!」 という意気込み、そしてマレーシアの人々の「物より心」を実感することができた 有意義な旅となりました。 たまきにとっても外国の人たちと関わったり、いろんな人たちと知り合いになれ、 世界が広がったことと思います。これからもいろいろな経験をさせてやりたいと 思っています。 |